ワンワンうるせーな。
ンな鳴かれても分かんねーよ。


（………。寝起きで不機嫌な万次郎にムッとして、あなたはエマの腕の中から抜け出し、テッテッテッと万次郎に近寄った。ジッとこちらを見下ろしている万次郎もムッとしている。あなたはそのまま近くの壁を蹴るように駆け上り、べたりとその顔に張り付いてやった）


…………邪魔。


（べり、と首根っこを掴まれて引き剥がされた。ぶらぶらと揺れる体に目を瞬かせながら、こちらを睨んでいる万次郎の名前を呼ぶ。……やはり「ワン」という声に変換されてしまった）

（そのままポイと宙に投げられたが、今のあなたは犬なので問題なく着地できた。その様子を見ていたエマが万次郎に抗議しているが、当の本人はどこ吹く風で椅子に座り目玉焼きを食べ始めている）


（……前途多難だ）

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