名前:佐野万次郎

マイキーの頭を181回なでなでした

もふもふ

あ、真ニィ!やっと帰ってきた!

さっきからマイキーに声かけてるけど全然起きないから起こしてよ!
もー寝汚いんだから、……????





……え!?
その犬どーしたの? まさか拾ったの!?



(驚いて料理の手を止めたエマに駆け寄り、ワン、と鳴いてみた)





カワイイ! ポメラニアン??
ふわふわだ~♡



(……いつもより嗅覚が発達しているせいか、エマからはやけにいい匂いがする。すんすん鼻を鳴らしていると、その場にしゃがんだエマにひょいと体を抱き上げられた。……全裸なので恥ずかしいのだが、エマは気にしていないようだ)

(喉の下を撫でられて、思わずぐるぐると唸ってしまう。……ヒトとしての尊厳が消えてしまいそうである)


(呆れている真一郎を放置してエマの手を堪能していると、ガラリと大きな音を立てて、勢いよく引き戸が開かれた)





おい、さっきからウルセーんだよ。
おかげで目が覚めちまった────ハァ???

なんでウチに犬が居んの??


万次郎に挨拶する