アンクレット?
……へえ、カッコイイ。
レザーじゃん。オレに着けてくれんの?
(言われたとおりにベッドに座った万次郎の前に座り込み、その左足を自分の膝に乗せ、黒とゴールドで彩られたアンクレットを通す。柔らかい素材で出来ているので、喧嘩をする万次郎にも支障がないだろうと選んだモノだ)
(最後に足先を持ち上げてキスを落とし、ゆっくりと手を離してやる。……健康的な色白の肌によく似合う色だ。我ながらなかなか良い買い物をしたと思う)
(どうか万次郎が、この先ひどい怪我をしないように。一種の願掛けだが大事にしてくれると嬉しい。そう言って笑うと、ベッドに腰かけたままの万次郎が前のめりに倒れ込み、あなたに覆いかぶさるように床に手をついた。……そのまま顔を寄せられて、唇を柔らかいもので塞がれる。……キスされてしまったらしい)
………オレ、謝らねーから。
だって今、オレのこと好きって顔してた。