名前:佐野万次郎

マイキーの頭を181回なでなでした

もふもふ

(──佐野万次郎は、微笑んでいた)


(これは夢の中なのだろうか。──白い衣装を身に纏った彼は、普段よりもずっと大人びて見える。風に揺れてひらひらと舞うベールが、あなたの目を惹きつけてやまない)


「○○さん、」


(ひどく甘い声であなたの名前を呼びながら、その両手が首の後ろへと回される。ゆっくりと近づいてくる顔に、あなたは指の先すらも動かすことが出来なかった)


「オレのこと、幸せにしてね?」




(───この先なにがあろうとも、きっと自分の隣には万次郎が居るのだろう。目を閉じて口付けてくる彼を見つめながら、そう思う)

(緊張で僅かに震えている万次郎を強く抱き締めて、あなたも誘われるように目を閉じ、その『誓い』を受け止めた)


(幸せに、してやらなければ)