ハァ?
おい○○さん、待てって───
(ガムテを剥がして出てきた悲しそうな顔にギョッとして、焦りながらも縛っていた縄を解く。「ごめんね万次郎、やりすぎたよね!?」──ぐすぐすと鼻を鳴らして俯いている万次郎をギュッと抱きしめれば、ゆっくりと背中に腕を回されて、そのままヒョイと持ち上げられた)
(??? 宙に浮いた体にハテナを飛ばしながら首を傾げる。「……ケンチン、明日覚えとけよ?」……妙に底冷えのする声が聞こえたが気のせいだろうか?)
(そのまま万次郎に抱き抱えられ、あなたは抵抗する間もなく母屋へと連れ去られてしまった)
あーあ、騙されやがって。
ゴシューショーサマ。
(もぐ)
ま、まんじろ?泣いてたんじゃ…??