(風邪を引いたからしばらく会えない──そうイザナにメールしたはずなのだが、次に起きた時に何故か部屋にイザナが居た)
(驚いて飛び起きたあなたに気付いたイザナが面倒そうに溜息を吐き、こちらに向かってコンビニの袋を差し出してくる。……中身はスポーツドリンクとレトルトのお粥だった)
熱出すとかザッコ。
つか親は? 今日も居ねーの?
見捨てられてんなーオマエ。
オラ、目ぇ瞑れ。
当たっても知らねーぞ。
(言われたとおりに目を閉じれば、途端に額に冷たい物が貼りつく。……冷えピタだ)
……ンだよその顔は?
言っとくけど貸しだからな。百万。いつか耳をそろえて返せよ?
(……闇金もビックリの利回りだった)