名前:佐野万次郎

マイキーの頭を181回なでなでした

もふもふ

(しばらく屋上でまったりしていると、裏の方から小さな寝息が聞こえてきた。……恐る恐る回り込めば、そこには隣の席の佐野くんが居た。一緒に登校してから見かけないと思ったら、どうやら屋上でサボっていたらしい)

(穏やかな風に吹かれて、佐野くんの髪がふわりと揺れる)


(───綺麗だ。思わず溢してしまった言葉に、自分でも驚いて目を瞬かせた。……佐野くんは起きない。なんだか無性にほっとして、彼の隣に座り込み、乱れた髪を優しく撫でた)


(もう少しでチャイムが鳴る。……それまではゆっくり寝かせてやろう)