うおっ!?
(ファミレスでお子様ランチを食べ、いつものように寝落ちした万次郎を背負って彼の家へと歩いていると、米神にいかついタトゥーをした中学生男子に出会った。……万次郎と同じ制服を着ている)
マイキー……ってことは、まさかアンタが"噂の○○クン"??
(……よく分からないが、こくりと頷く。そういえば万次郎がチームを作ったという話を聞いた時に、ぽろっと仲間の子の特徴を言っていた気がする。目の前にいる彼は、まさに"ケンチンくん"であった)
おー…マジでマイキーに聞いてた通りでビビった。
オレ、龍宮寺堅つーの。周りからはドラケンって呼ばれてる。
マイキーの……幼馴染? なんだよな??
重くねぇ? 代わろうか?
(慣れているから平気だと首を振り、気遣ってくれたことに礼を言った。……見た目のいかつさとは反対に、とても礼儀正しい子だ。万次郎とは似ても似つかなくて少し笑える)
(眠っている万次郎に友達がいるぞと声をかけたが、唸るだけで目を開けようとはしなかった。よほどお眠のようだ)
あー、いいよいいよ。どうせこの後集会あるし。
ちゃんと来いよって伝えといて。
じゃ、オレも店番あっから!
マイキーをよろしく!!
(……本当に急いでいるらしく、あっという間に走り去ってしまった。……ケンチンくんではなく、ドラケンくんらしい)