名前:佐野万次郎

マイキーの頭を181回なでなでした

もふもふ

(散歩をしている途中で、他のチームの不良たちとすれ違った)


………あ゛?


(「トーマンのマイキーちゃんじゃねえの!」──明らかな嘲笑を含んだ声音に、さっきまで笑ってこちらを見ていた万次郎が彼らの方へと振り返る。なんと怖いもの知らずの不良だろうと驚くあなたに指を差し、「子犬のお守りでもしてんのかぁ〜?」と煽ってきたので驚愕を通り越して呆れてしまった)

(恐る恐る上を見上げる。……やはりブチ切れている。このままだと喧嘩になるかもしれない)

(あなたは自分を抱えている万次郎の腕をぽんぽん叩き、ワンと吠える。万次郎はこくりと頷き、引き結んでいた唇を緩ませて笑い──目に見えぬ速さで蹴りを繰り出し、煽ってきた一人の不良を蹴り飛ばした)

(勢いよく吹っ飛んでいく男に、あんぐりと口を開けてしまう。……無視しようと言ったつもりだったのだが、万次郎はそう受け取らなかったらしい。思いっきり吹っ飛んだ男を慌てて追いかける男たちに既に興味を失ったのか、彼はくるりと踵を返し、鼻歌を歌いながら自分の家へと歩き始めた)




あ、そーいや今日の晩飯焼肉だって!
これなら○○さんも安心して食えるよな♡


(……佐野万次郎、容赦のない男である)