らいじょーぶ……よごしちゃうのわるいから
(Mは涙声でそう言って、またあなたに足を絡ませてぎゅうとひっついた。
手のひらで自分の涙をぬぐっていた。
「もういいから。てか、その手でしがみつかれたらどうせ濡れるし」)
そっか……ぅ、ん
(スンスンと情けなくすすり泣く声)
うん……ん、ありがと……っ
(虫が苦手とは言っていたが、ここまで酷いとは。
あなたの襟ぐりあたりにMが顔をスリスリと押し付けている。
ちょっと濡れてる)
アンタの匂いするから落ち着く
(片手で背中を擦りながら新聞紙を硬く束ねている間に少し落ち着いてきたようだ。)
俺の服で涙拭いて良いから泣くなって