ねぇ、ねぇ、兄貴ぃ〜♡
(どうせまた何か頼み事だろう。
甘ったるい声であなたの膝に座って、猫のようにすりすりと胸に顔を押し付けて甘えてくる。)

おねがいがあるんだけどぉ〜
(顔が近い・・・。
あなたはMの後頭部を掴んでマスク越しにキスをした。
ふにっとやわらかい感触、眼の前のMが驚いたように目を見開いている。)
ンンッ!?
(驚いて抵抗してくるが、簡単に抑え込んで弟の小さな体を抱きしめて口づけを続ける。
マスクが邪魔だ。もどかしい。
マスク越しにある柔らかい肉は、小さな舌だろう)

ん、んぅっ、ん、ふ、やめ、へ、ん
(マスクをずらして舌を入れて、Mの、実弟の小さな舌とあなたの舌が)

ゃ、あ、やめ、
(抱き込んだ弟の身体がプルプルと震えていることに気付いた。
その瞬間、Mと目が合う。)

(いつも何かあるたびに、助けてと頼ってくるM。こんなふうにキスを無理矢理している相手だというのに、助けをもとめてきたのがわかった。
しかたない。ディープキスは許してやろう。
手を離すとMは「ばか!!」と怒りながらあなたの部屋から出ていった。
「実の弟にキスするなんてどうかしてたな」)