(ある日森を歩いていた◯◯、目的は切らした薬草の採取だ)
(この辺りは薬に使える草花が多く、薬が切れてくると毎度このエリアへ赴くのだ)
(採取ポイントへ到達すると、普段見かけない姿が見えた)
(誰かいるのか……?)

〜〜〜♪
(そこには一人?の女の子がいた)
(全裸で、獣のような耳が生え、全身は白い)
(獣人族と比べると知性の無さそうな雰囲気だ)
(まさか魔物か?と身構えていると、こちらに気付いてゆっくりと近寄ってくる)

あう?あうぅー…….
(尻尾をくねらせながら近付いてきた、敵対の様子はない)
(そっと手を差し出すとくんくんと指先を嗅いで、頭を擦り寄せてくる)
(まるで犬や猫のようだ)
(無害そうなので暫く撫でてやった)

(薬草を摘んでいる最中も攻撃してくる気配はなく、そのまま用を済ませて家路についた)
(去っていく最中、彼女はこちらをずっと見つめ)
──あう!
(と一声鳴く)
(どこか寂しそうな鳴き声だった)
その夜