…そうだな

そうなったら、首のところはおまえの手に変えるかな
掴んでみろよ、ほら

(首元の掌を外した弔くんが私の両手を掴んでそこまで引っ張っていく)


……どうした、別に絞め殺せって言ってるわけじゃねーだろ
ただ掴めばいいんだって


(弔くんはそう言うが、どうしても掴もうと思えない)
(いつも縛りつけるように付けられている“家族”の手は、まるで呪いのように見えた)
(…弔くんを呪う一部になりたくない)





……はぁ
そんな思い詰めた顔するな…わかったよ、もういい

首がそんなに嫌か?
だったら足首にでもつけるかな…



そうそう、おまえが死んだらどうするかって話だけどさ、掌以外は部屋にでも飾っとくよ

なるべくバラバラにはしたくない
おまえの形のまま置いといてやるよ

私が死んだらどうする?