俺はいいけど、おまえは本当にいいのかよ


(頷くと、弔くんは人差し指と中指で頬に触れた)


…目、閉じないの?
まァなんでもいいけど……



(そっと重ねられた唇はかさついて少し痛い。傷のあるところは皮膚が薄く引き攣れているようで、そこだけ感触が違った)


(押し当てられただけだった唇がゆっくり離れていく。まるで、柔く引っ掻かれるような心地だった)


……満足したかよ

キスして