(副長に連れられて廊下を歩いていると、その人の背中が見えた)
ん? トシか。どうした?
……あぁ! そうか、今日だったか!
悪ィな、せっかく新顔が来る日だってのに別の用事入っちまって。
俺ァ近藤。近藤勲だ。ここ真選組の局長をやらせてもらってる。
まぁ知らんってこたァねェだろうが、挨拶は大事だからな!
今日からよろしくな、○○!
(豪快に笑う局長にバシバシと肩を叩かれた)土「……あー、近藤さん」
なんだ?
土「何とは言わねェが、一つ忘れちゃいねェか?」
え?
……。あっ!
す、すまん! ごめん! 忘れてた!
ちょっと強かったか!? 大丈夫?
(何かを示唆するような副長の言葉を聞いてハッとしたその人は、慌てた様子で先程まで叩いていた肩の様子を確かめてきた)
(どうやら事情を知っているうちの一人らしい):局長にはむしろ忘れていただいたままの方が良い気がします:あまり意識せず自然に接してください