(六月、梅雨の季節)
(梅雨前線が訪れたこの街の空はいつも泣いていて、たまに止んだと思ってもまたすぐに降り始める)
(そしてそうなると分かっているはずなのに、晴れているからと傘も忘れて出掛けてしまう人々というのもまた、梅雨の風物詩の一つなんだろう)

(今まさに雨に降られながら、逃避行のようにそう思った)





△梅雨前線停滞中