中世ファンタジーのような大正ロマンのような、そんな感じのお話。
山崎とあなたの住むお屋敷は西洋仕立てで町の方も煉瓦造りの家が多いけれど、平屋が全くないという訳でもない。
電気もあるけどまだガス灯が有利だったり、電線はこの町までは来ていなかったり。
ざっくり言ってしまえば、発展し始めた片田舎。


・お屋敷
二階建ての洋風建築。
丘の上にあり、建物に囲まれた中庭の他にもいくつか庭がある。そのどれもで薔薇を育てている。

一階は生活フロアであり、従者の寝室があるのもここ。かつては客室があったが、訪れる者もいないので実質オシャレな書斎のようになっている。
二階は主人の区域となっており、書庫や執務室、寝室がある。

あなたが雇われた時には既に従者の一人もいなかったが、それより前には多少の人が働いていたという。


・山崎 退
屋敷の主人。
屋敷の洋風趣味は親や先祖のもので、本人は和風の方を好む。そのため自分の服も和装。
物書きなのか研究職なのかは分からないが日中は部屋にこもりがち。

出不精であり、稀に庭には出るが町に降りることはない。
その代わり商人と契約を交わしており、食料品や衣服などを定期的に配送してもらっている。

従者がいなくなってからは実質一人暮らしだったため、ある程度の掃除と自分用の食事を作って暮らしていた。
商人から届けられた食料品の管理も行っているため、あなたがメイドとして勤めるようになってからも引き続き料理を担当している。


・あなた
山崎に仕えるメイド。

月に一度、腕のあたりを虫に刺される。
その虫に刺されてから軽い貧血に見舞われるが、数日安静にしていれば問題なく回復する。

主に屋敷の掃除と庭の手入れを担当しているが、一人で賄える広さではないため一日の掃除範囲は屋敷の三分の一程度。

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