ククッ、そうかい。

安心しろ、流石にオレも人の春の邪魔はしない。むしろ手伝ってやろうかと思ってるぐらいだ。

喜べよ? こんな気まぐれそうそうない。
そらマスター。オレの気が変わらないうちにとっとと行くぞ。





──あん? 何ぼさっとしてんだ。どこにってソイツのとこだよ!

だってオマエ、惚れたんだろ? 奪いにいかないのか?
あのなあ、向こうの好きだの嫌いだのは奪ってからでもどうにでもなる。
こういうのは早いうちに行動したほうがいい、いいから行くぞ。
惚れた