(中途半端に聞こえた会話の内容がどうしても気になってこっそり後を着いてきてしまった。幸いにもまだバレていないようだ)
(璃月から少し離れた古家に着くと、部下をその場へ残してタルタリヤは中へ入ってしまった)
(近付いて聞き耳を立てようにも見張りの部下に見つかったらまずい。
どうしたものかと物陰から様子を見ていると、突如古家から男の悲鳴が聞こえた)
(涙交じりの声で助けを乞い、時に断末魔のような叫びに体が固まる)
(苦痛を訴えるような男の声が次第に弱々しくなっていく。あの家の中での出来事を想像するだけで手が震え、汗が止まらない)
(古屋の窓に飛び散った血から目を逸らして私はその場から逃げ出した)
こっそり着いていく2