(「猫を虐めるのはやめてくれ。痛めつけたい気分だというなら代わりに自分に暴力を振るえ。」)
(そう言い放つと、グリは驚いたように目を見開いた)
(手の力が緩んだようで、その隙に猫が脱出する)

い゛ッ...でぇっ...!?

(猫は空中でくるりと舞い、グリの身体を引っ掻いた
毛を逆立てたまま自分の後ろに身を隠し、威嚇を続けている)

い゛...、っ
クソ...、獣ごときが調子に乗りやがって...



自業自得だ
B5