(首に手を添えて力を入れた)
く...、そんなんで死ぬかよ...!もっと本気で絞めろよ
(両手で首を押さえつけて、顔が赤くなるくらい力を入れた)
(人の首を絞める力加減なんて分からないので、彼の言葉通り本気で絞め上げる)
ん...いい、ねぇ その、調子だ...
(今、自分は顔も名前も知らない男の首を絞めている)
(男も抵抗などせずにただ受け入れている)
(この異様な空間は自分の加虐心を満たすには充分すぎるほどだった)
ぐ...ッ、ぁ...
(身体が時折痙攣するように動き、驚いて手の力を緩めたらぎろりと睨まれた)
(手に鋭い痛みが走り、視線を手に向けると歯形がついていた)
(男は既に自分の傍から離れた場所に立っていた)
ふん...慣れてない割に良い具合だったが、性格が甘すぎ...
途中で手加減されたら萎えるだろ もういいよお前
次は気をつける