(ナイフを取り出し、痣だらけの腹に当てる)
(そのまま横に撫でると 腹部が薄く切れて血が流れ出てきた)

...っ

(男の表情が変わったのを自分は見逃さなかった
お前の痛覚は死んじゃいない
苦しめて苦しめて、この手で殺してやる)

(ナイフの柄の部分で痣を押すように腹を圧迫する
男の表情が次第に歪んでいく)

『や、やり過ぎじゃないか...?』

(咎めようとする友人を一蹴し、再びナイフの刃を男に近づける)
(ここまで痛めつけられて生きているんだ、相当 丈夫なんだろう
なら 多少酷くしても死なないか...)


腹を裂く
末路6