「おー、始めるか。お前の金で買ったんだし、とどめは任せるよ。」

(そう言いながら針を取り出し切断された腕の断面にぶすりと刺す)

...っ、......

(男は身体を震わせた が、反応が鈍い
声も発さない これではやり応えがない...)

「もしかして痛覚なくなってるのかもなー、コイツ全身傷だらけだし。」

『やめようよ...こんなことして何になるんだよ。』

「はぁ!?お前だって家族も恋人も殺されてるじゃん。憎くないのかよ!?」

『......、それは...』

(片方は乗り気じゃなさそうだ
反応が薄すぎて気がつかなかったが 男の腕を見ると既に針が五本ほど埋まっていた)

(この程度では駄目ということか)
(それなら...)


ナイフを取り出す
末路5