(自分でも何故この場所に居るのか分からないが、時々この教会へやって来て血を流したくなる
どこでやっても同じだろ
心では分かっているが)
(血が流れる度に身体から力が抜けて自傷以外の物事に集中できなくなる
記憶が溶け出すような感覚になる
何をしにここへ来た?
何か目的があった気がする)
(まぁいいか)
(どうでもいいか...)
(せっかく一人で楽しんでいたのに邪魔が入ったようだ)
(...まぁ、それもどうでもいいか)
(何だかコイツの間抜け面を見るのも久しぶりな気がするな)
(あんたはいつも後先を考えずにうろちょろと余計なことばかりする)
(自分が危険な物へと近づいていることにも気づかないんだから質が悪い)
(...ああ、そうかよ
あんたに「それ」を暴かれたところで...)
(...「それ」を知ったら、あんたはどうするんだ?
オレに恐怖を抱いて逃げていくのか、それとも)
(引き留める理由は思いつかないが何故か無性に止めたかった
だがもう遅い)
あーあ