「…新しい生徒が黒鷲の学級に来るから出迎えて欲しい…と」



「その様です、手配も済ませて3日後に着くとの事ですその間に準備をしておいて欲しいと…」

「3日後…こちらにも色々と予定があるのだけれど…まあいいわ、ヒューベルト用意をしておくからその日時間が取れるように調整しておいて頂戴」

「畏まりました。それとこちら転入してくる生徒の情報です。」

(サッ…)

「ありがとう…ふむ、小さな領地の家系…クラフターの紋章？」

「何やら既存の物をより高性能に作ることのできる物作りに特化した紋章の様です」

「より高性能に、使ってる農具が長持ちし馬車がより丈夫に服や靴は壊れにくく破れにくく武器や防具は欠けずらく鋭く、とんでもないわね…この事他には？」

「申しておりません」

「さすがね、そのまま情報を規制しておいて彼の紋章は少しだけ持ち物を丈夫にする程度だって伝えておいて頂戴」

「畏まりました」

「他にもあそこの領地だけ色々と新しい物が多く生み出されている、ライターという小型の火を付けられる道具は帝国でも広く使われているけれど、出所は彼の出身地だったわね、なんとか抱き込めないかしら…とりあえず3日後の歓迎会の準備を進めるわ」

「承知しました…」

「…忙しくなるわね」

出会い2