(今年も寒い冬になったと思いながら窓越しに外を見つめる)
(クリスマスにも関わらずニュースでは
ホークスの活躍が報じられてた)
(…?)
(窓の外に何かが見えてスマホから顔を上げるとホークスが降りて来たところだった)

メリークリスマス、〇〇さん
今年はサンタさんの代わりに俺が来ましたよ~羽があるんでお供のトナカイは居ないですけど!
(慌てて窓を開けるとサンタクロースみたいに真っ赤な恰好のホークスが居た)(肩には大きな袋を持ってる)
(窓からベランダに出ようとすると止められた)
おっと、ダメですよ
すぐ済みますから、あったかいお部屋に居てくださいねー(ふわ)
(スルッと懐から出て来た去年とはまた違うふわふわの赤いブランケットを肩に掛けられた)
あ、今年も手ェ出してもらっていーですか?
…うんうん、ありがとーございます
はいこれ!
(両手を差し出すと手の平にひんやりした感覚と一緒にクリスマスカラーのリボンがかかった小さな瓶二つと瓶と同じくらい小さな紙袋を乗せられた)
(中身は種類違いのクッキーが入ってる)(片方は可愛らしい花の形でもう片方はハートの形をしてる)
(…紙袋は封がしてある)
〇〇さんはいつも頑張ってますからねーサンタさんもよ~く見てるって言ってましたよ!
…それじゃ渡すものも渡したんで俺は退散しましょーかねェ
まだプレゼントを配りに行かなきゃなんで!
(カラカラ…)
(自分で窓を閉めたホークスが去年のように鍵のあたりをトントンと指した)
(鍵を閉めるとうんうんと頷いた)
(にこにこした笑顔のホークスが手を振るとフワッと羽ばたいてすぐに飛び去ってしまった)
(PP!)