〇〇さん…俺、知ってました。だからあなたに近付いたんです

(赤い羽が辺りをふわふわ漂ってる)

子供の頃…俺の羽を褒めてくれて…
あなたより高く飛んだ俺にヒーローエンデヴァーになれると教えてくれたあなたがヴィランだと知ったから、俺に任せてほしいと無理矢理この仕事を受けたんです。…だから、本来ここには俺じゃないヒーローが居たんですよ

あなたを探すのは簡単でした。…あなたの"個性"は子供の頃に見た事があったから、他の"個性"だとうそぶいたあなたに誤魔化されなくて済みましたしね


……ねぇお姉さん…あなたは優しい人だから社会のルールから外れざるを得なかった。…そうでしょ
…罪を償ってやり直しましょう、俺も立ち直る手伝いをします

だから…もう、投降してください

(…刀のように大きい剛翼の羽が喉元に突きつけられた)

…お願いします。俺はあなたを傷付けたくない

…ずるいなあ、私のヒーローは。(泣き笑い)