(朝起きたら鳥になっていた)
(そのまま、動物の鳥に)

(まるで去年のような有り様にあの敵はホークスが捕まえたはずじゃ、と覗き込んだスマホに写ったのはいつもの自分じゃなくてやっぱり鳥だ…)
(開けたままだった窓に無理矢理身体を押し付けるように押して開けるとちょうどベランダに着地したホークスとバチッと目が合った)


…鷹?
君、どっから出てきたの?

〇〇さん家かなぁ…
勝手に出たら危ないでしょ、室内に…、

(パッと顔を上げたホークスが窓越しに人影がない事に気付いたのかと室内を三度見くらいしてからこっちを向いた)

……もしかして、〇〇さん自身だったりします?

(サッとスマホを目の前に取り出された)
(メモアプリが開かれてるし「YES」と「NO」が書かれてる)

(鉤爪を押し付けて"YES"と返事をすると目が瞬いた)

あらまー…アイツは確かに捕まってるんですけどねェ
他の人の個性かな…パトロールしてきた限り他の人たちは何ともなかったですし、〇〇さんだけってのが気になりますね

…ちょっと触れますね、いいですか?

(頷くと抱っこされた)

お家に入りましょっか
外に居たんじゃ寒いでしょ

(カラカラ…)
(静かに窓を開けたホークスが室内に連れてってくれた)

お邪魔しまーす…って、

(下がった視線に同じ場所に視線を送るとさっきまで着てた服や下着が床に落ちてる)
(すぐにバッと顔を逸らしたホークスは目を閉じてる)


見てないですからね!片付けるなら俺ん羽を誘導してくれればそこまで持って行くんで…

(目を閉じたままそっとしゃがみ込んだホークスの腕の中から抜け出してフワフワ衣類を持ち上げた羽の前を行くとふらふら着いて来てる)
(ぴいと一鳴きするとそこで羽がパサッと服を下ろした)

…〇〇さん?そこで大丈夫ですかー?

(少し遠い声に近付くとぱちっと目を開いた)
(大丈夫の代わりに鳴くと明るい声が返ってきた)

大丈夫みたいでよかったです!
とりあえず、〇〇さんが戻るまでは一緒に居ますね

何かあったらすぐ対応できるように!