あ…!
姉ちゃん!(タタッ)

(待ち合わせ場所で駆け寄ってきた啓悟は羽が前に会った時よりも少し大きくなってる)

ひさしぶり!……って…んん、あれ…?
…姉ちゃん、背ェ縮んだ?

(ひょこひょこ周りをまわる啓悟を羽で捕まえて引っ張るとクスクス楽しそうに笑った)

んふ、姉ちゃんのがやっぱまだコントロールは上手やなぁ

(大人しく隣に並んで手を繋いだ啓悟はやっぱり前に会った頃より背が高くなってる…)

…ねぇ、俺、姉ちゃんよりおっきくなったけん、もう抱っこできるよ

(嬉しそうに笑った啓悟は目線がちょっと上になっただけでふわふわの髪を撫でるための手はまだまだ届く)

…えー、まだ?

(…ちょっとムスッとした顔はまだまだ子供のままなのにあと数年で"ヒーロー"になるらしい)

俺、大人の人持ち上げられたけどそれでもつまらん?

(…いつまで会いに来てくれるだろう)

姉ちゃん聞いとる?……ねーって、姉ちゃーん?

(繋がれた手をくいくい引かれてハッとすると心配そうな視線と目が合った)

姉ちゃん、やっぱ体調ようなか…?
…大丈夫?……んん…俺、次でもよかよ?

んー…分かった、姉ちゃんがそう言うならいい…
…けど!ほんとにつまらんかったら言ってよ?

ほんとにできるけん!…俺ができるって知っとる?…む…急に褒めんでよぉ
…もー…いいから行こ

(…ちょっと照れてるみたい)
(でも嬉しいのかな、羽がパタパタしてる…)