では、次の領地確保は引き続き
ベアトリーチェに任せるとしましょう




えぇ、アリウス自治区の全ての生徒と学園を
支配下に置いた彼女ならば我々の中では
1番確実性が高いですからね…

しかし、黒服が担当していたアビドスは残念でしたね
もしアビドスの自治区も支配下に置けていたので
あればアビドス砂漠に眠ってると言われてる宝物を…

…おっと失礼、別に皮肉を言っているつもりでは
ありません


ククク…お気になさらず…。
確かにアビドスの件は残念ではありましたが…
シャーレの…あの先生が介入してくる事は
予想外でしたね




先生…?あぁ、連邦生徒会長が呼び出したと言う
例の…私達の敵対者の事ですね?





そういうこった!

私達の計画の障害となるのであれば…
その者の存在を消し去ってしまうのが得策では?


いえ、あの者と敵対するのはあまりにも
リスクが大き過ぎます

むしろ私達の仲間に引き入れる方がよろしいかと




…黒服。貴下がそれほどまでに
その者を評価するのは何故?






その者は能力や技ではなくその場にいる者たちを
次々に自分の味方に付けていく事が出来る力を
持っています

その力はこのキヴォトスにおいて
最も恐るべき力であり最大の武器です

現に敵対関係であるゲヘナとトリニティが手を組み
暁のホルスを救出する際にシャーレの先生が
架け橋となり大きな役割を果たしました

それに大人のカードを持っている以上その気になればキヴォトスや生徒達、助けを求めている
他者を守る為なら『自分の命すら投げ捨てる覚悟』を
持っています


実際に私自身がその者の覚悟の強さを
目の当たりにしています

あくまで推測の域ではありますが
おそらく嘘やハッタリではないでしょう


…つまり、武力や脅しの類では一切怯まない…
というわけですね?


そういうこったぁっ!

ふむ…大変興味深い…
私も是非一度お目にかかりたいものだ


なるほど…もしその者がベアトリーチェのように
私達の一員になるのであれば非常に心強い存在と
いう事は間違いありませんね…

話を聞く限りでは『色彩』に対抗出来る
唯一の手段でもありますからね



………。
ゲマトリア