(はなびは一人でデモンズに立ち向かっている)
(サポーターとして、戦闘補佐をすべきなのはわかっている。しかし、モニタールームに行っている暇はない)
(ここは3階。アラクネ型デモンズは飛ばないため、動きはここからそれなりに見えるが……)

「わ、私、救援を呼んできます……!」

「ま、待って……! ここにいた方がはなびとデモンズの動きわかりやすいでしょ? 二人はここで、はなびをサポートして……!」

「ですが『wise Shark』一人では……!」

「だ、誰がはなび一人で戦わせろって言ってるのよ……! う、ウチがいるじゃない……! はなびと同じ、NMS少女が……!」
(花織は震えていた。ぎゅっとスカートを握っている)

「そ、そいつ……、いろはを殺したやつなんでしょ……? う、ウチが、やっつけて、やるんだから……っ」

「あ、あぅ……、で、でも、ウチ、ここから飛び下りるのは、無理……!」

「で、でも、走るっ! 今から走って外に行くからっ……!!」
(花織は、はなびの部屋を飛び出した)
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