名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

「………………花織は、ちょっとは気が楽になったかな」



「なったと思います……。『wise Shark』……いえ、はなびさんのおかげです」


「……私は、自分を慰めたかっただけさ。両親死んだ時、ただ一人で泣いてた自分……。……やっぱ、寂しかったし、つらかった」


「あの時、気を許せる相手がいたら、もう少し楽だったかなって……」



「…………はぁ、群れるのは苦手なんだけどね。花織見てたら、どうにもほっとけなくなって」


「結構一緒にいるせいか、まだ会って三日目なのに、サポーターなら色々話してもいいかなとも思ったりして」


「…………振り返ると、だいぶ私、アンタらに気を許してるね……。ちょっと恥ずい……」


(初めて目にするはなびの照れた顔は、年相応のかわいらしいものだった)



「サポーターさんも、本当にありがとうございます……」


「お二人のおかげで、私も花織さんも、励まされました」


(後悔はある。その後悔を忘れてはいけないとも思う)

(しかし、今の自分らは、ただいろはを悼み続けるわけにはいかない)

(“いろはの死”を招いた戦闘について――、分析が必要だ)



先ほどの戦闘について……。
8話2