「………………花織は、ちょっとは気が楽になったかな」

「なったと思います……。『wise Shark』……いえ、はなびさんのおかげです」

「……私は、自分を慰めたかっただけさ。両親死んだ時、ただ一人で泣いてた自分……。……やっぱ、寂しかったし、つらかった」

「あの時、気を許せる相手がいたら、もう少し楽だったかなって……」

「…………はぁ、群れるのは苦手なんだけどね。花織見てたら、どうにもほっとけなくなって」

「結構一緒にいるせいか、まだ会って三日目なのに、サポーターなら色々話してもいいかなとも思ったりして」

「…………振り返ると、だいぶ私、アンタらに気を許してるね……。ちょっと恥ずい……」
(初めて目にするはなびの照れた顔は、年相応のかわいらしいものだった)

「サポーターさんも、本当にありがとうございます……」

「お二人のおかげで、私も花織さんも、励まされました」
(後悔はある。その後悔を忘れてはいけないとも思う)
(しかし、今の自分らは、ただいろはを悼み続けるわけにはいかない)
(“いろはの死”を招いた戦闘について――、分析が必要だ)
先ほどの戦闘について……。