名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

「今すぐ結論出さなくてもいいよ」


(はなびが助け船を出すように口を挟む)



「急いては事を仕損じるって言うだろ? ……やっと泣き止んだばっかじゃん。まだ心が落ち着いたとは言いがたいよ」


「まぁ……、思えば、私もかなり花織の心をかき乱すようなこと言った気がするけどね」


「そ、そんなことないよ……、はなびちゃんは……」


「てかさ……、それやめない?」


「え?」


「私は“花織”って呼んでんだからさ……。“はなび”でいいよ」


「え? でも……」


「……アンタ、いろは以外呼び捨てで呼ばないとかそういうのあんの?」


「い、いや別にそんなことないよ!」


「えっと…………、じゃあ……、はなび……?」


「……ん」


「あ、サポーター二人にも言えることだからな」


「そうはいきませんよ……、『wise Shark』」


「あ、そう! ウチのことも“花織”って呼んで!」


「いえいえ……。『handful hope』」


「さっき休んでいいって言ったのはメアリーさんでしょ! ……だったら、休む時は、コードネームで呼ばなくたっていいじゃん……」


(結局花織は休むのか休まないのか。困ったようにメアリーと顔を見合わせる)



「サポーターさんは、“花織”って呼んでくれます?」



わかりました、花織。
7話6