
「ついてきてくれて、ありがとうございます……」
(メアリーと共に、寮の厨房に来た)

「わかってるかもしれませんが……、逃げです。どういう顔で、あの場にいればいいか、わからなかった」

「『wise Shark』に押しつけるようになってしまい、『wise Shark』には申し訳ない気持ちでいっぱいですが……、『handful hope』にとっては、私よりも『wise Shark』の方が安心できるでしょう」

「…………ふぅ…………」
(メアリーは、厨房で何をするわけでもなく、壁にもたれかかる)

「私が『handful hope』のサポーターじゃなかったら……。サポーターさんが『handful hope』のサポーターだったら…………」

「『handful hope』も戦えて、いろはさんも死ななかったかもしれませんね……」
(そうは限らないだろう。もし自分がはなびでなく花織のサポーターだったとしても、花織を上手く導けるかはわからない)
(人が一人死んでいる。……軽々しく励ますことはできないが、それでも、メアリーの気持ちを少しでも楽にさせてあげたい)
(……ここは厨房。そして、自分たちは、食事を用意するためにここにいる)
(一度、あの巨大デモンズの件から離れよう)
食事を作りましょう。