名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した


「そう……?」



「……ここあって人も言ってたけど、『handful hope』は、普通の子だね」


「……温度差があるのは、致し方ないよね」


「……なんか嫉妬してるみたいな言い方してるな。別にうらやましがってるとか、そういうわけじゃないんだけど」


「ただ……、普通でいられるなら、普通でいた方がいいと思ってね」


「遊ぶようにデモンズを退治する。それでいいと思う。……下手に暗い過去引きずってがむしゃらになるより、断然」


「デモンズを全滅させて……、彼女が本当に普通の人に戻れれば……」


「……なんであんな子まで……、MS少女の適性があるんだろうね……」


「……ああいう子は……、そのまま平凡に暮らしていればいいのに……」


「命がけの戦闘なんて……、無縁でいいのに……」


(それは、平和を願うようなつぶやきだった)



「……まぁ、他人の心配しててもしょうがないね」


「私は私で、やってかなきゃ」


(はなびは資料室の扉を開けた)



4話b2