
「そう……?」

「……ここあって人も言ってたけど、『handful hope』は、普通の子だね」

「……温度差があるのは、致し方ないよね」

「……なんか嫉妬してるみたいな言い方してるな。別にうらやましがってるとか、そういうわけじゃないんだけど」

「ただ……、普通でいられるなら、普通でいた方がいいと思ってね」

「遊ぶようにデモンズを退治する。それでいいと思う。……下手に暗い過去引きずってがむしゃらになるより、断然」

「デモンズを全滅させて……、彼女が本当に普通の人に戻れれば……」

「……なんであんな子まで……、MS少女の適性があるんだろうね……」

「……ああいう子は……、そのまま平凡に暮らしていればいいのに……」

「命がけの戦闘なんて……、無縁でいいのに……」
(それは、平和を願うようなつぶやきだった)

「……まぁ、他人の心配しててもしょうがないね」

「私は私で、やってかなきゃ」
(はなびは資料室の扉を開けた)
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