
「サポーターになったとはいえ、ちゃんと鍛錬怠ってないだろうな、メアリー」

「もちろんです! まだ持てますよ!」

「はっはっは! サポーターはどうだ? オレたちにちゃんとついてきてるか?」
(三人で歓迎会用の飲食物を買い込んだ。……結構重い)

「……事前の資料からわかっていたことだが、NMS少女二人はタイプが全く違うな。そりゃ二人同時に相手しようと思うと戸惑うわけだ」

「昨日の夜も丹から聞いたよ。はなびは飲み込みが早いが、花織はそうでないって。……これだけ聞くと花織が悪いように思えるが、むしろはなびが進みすぎてるんだ」

「……『wise Shark』の気持ちはわかります。私もそうでしたから」

「一方で、『handful hope』の気持ちも痛いほどわかります。……私も、そうでしたから」

「……そうだな……」

「とりあえず、花織は幸いにも、デモンズとは関係なく過ごしてきたんだ。……まずは世界がどれだけ危機的状況か、そしてその鍵を自分が握っているかを理解してもらうことからすべきだろう」

「でも、はなびと同じように考えろとあせってもよくない。……徐々に、まずはこの環境に慣れることだ」

「……丹も、そう考えたからこそ、歓迎会をしようと思ったんだろう」

「……はなびには嫌われてしまったがな」

「あ、サポーターを責めているわけではないぞ。サポーターが歓迎会に参加するのは、花織にとってサポーターを身近に感じられるいい機会だろう」

「ただ、次ははなびをひいきしてやってくれ。サポーターは、はなびのサポーターなんだからな」
はい。