「わ、私は、袖城(そでしろ)セイラ……。この特殊軍予科士官学校の三年生よ……」

「…………」

「じゃ、じゃあ次、ここあ……」

「もー! それじゃただ挨拶しただけだよー!」

「セイラはけっこー強いんだぜ~? ま、前へ出ることが苦手だから、ここぞって押しがなかなかできなくて、手柄は取られちゃうことが多いんだよねっ」

「そ、そんな、私は……」

「まっ、こんな感じのネガネガっ子なとこはあるけどさ! セイラは優しいいい子だから♪ 一つよろしくしてやってね♪」

「セイラちゃんがいい子なのはあたしも保証するよっ! カオリンもはなびちゃんも仲良くできると思う!」

「も、もう……。ほ、ほら、ここあも自己紹介して!」

「全く、セイラはせっかちさんだにゃぁ~」
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