「大鳥蒼だ。担当は主に戦闘訓練、および筋力トレーニングだ」

「といっても、花織とはなびには、丹という専属教官がいるから、授業することはまずないだろうがな」

「丹は教官として非常に優秀だ。まだ入学したてで不安もあるだろうが、安心して頼ってほしい」

「ふふっ。そう言う蒼だってすごく優秀なのよ? 蒼が現役MS少女だった頃、蒼の右に出る者はいなかったんだから」

「それはもう何年も前の話だ。オレからMSの適性が消えた以上、オレを超えるMS少女がわんさかいてくれないと困るよ」

「蒼ちゃん先生は、色々伝説持ってるんだよー」

「あ、蒼ちゃん先生……?」

「ふふっ、かわいいと思わない?」

「丹……。フレンドリーなのは悪いとは言わないが、ここは一応軍隊なんだから……」

「蒼ちゃん先生と丹ちゃん先生は初代MS少女なんだけどね」

「逃げ遅れた人を助けながら、大型デモンズを一撃で仕留め! 砂漠では水脈を発見し! 温泉も掘り当てる!」

「…………デモンズはわかるけど……」

「水脈とか温泉って何だ……」

「…………アオニキ超えるコって、いるのかにゃ……?」

「いませ…………あ、いや……」

「『handful hope』と『wise Shark』ですね」

「あ、コードネーム! へ~、かっこいいにゃ~!」

「ここあもセイラも、結局コードネームもサポーターももらえないままMS卒業しそうだよね~……」

「まっ、セイラならいけるかなって思ってるんだけど!」

「そ、そんな、私は……」

「ほーらっ、セイラ~! 自己紹介自己紹介!」

「え、ええ? ここあじゃなくて、私からなの……?」
→