名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

「大鳥蒼だ。担当は主に戦闘訓練、および筋力トレーニングだ」



「といっても、花織とはなびには、丹という専属教官がいるから、授業することはまずないだろうがな」


「丹は教官として非常に優秀だ。まだ入学したてで不安もあるだろうが、安心して頼ってほしい」


「ふふっ。そう言う蒼だってすごく優秀なのよ? 蒼が現役MS少女だった頃、蒼の右に出る者はいなかったんだから」


「それはもう何年も前の話だ。オレからMSの適性が消えた以上、オレを超えるMS少女がわんさかいてくれないと困るよ」


「蒼ちゃん先生は、色々伝説持ってるんだよー」


「あ、蒼ちゃん先生……?」


「ふふっ、かわいいと思わない?」


「丹……。フレンドリーなのは悪いとは言わないが、ここは一応軍隊なんだから……」


「蒼ちゃん先生と丹ちゃん先生は初代MS少女なんだけどね」


「逃げ遅れた人を助けながら、大型デモンズを一撃で仕留め! 砂漠では水脈を発見し! 温泉も掘り当てる!」


「…………デモンズはわかるけど……」


「水脈とか温泉って何だ……」


「…………アオニキ超えるコって、いるのかにゃ……?」


「いませ…………あ、いや……」


「『handful hope』と『wise Shark』ですね」


「あ、コードネーム! へ~、かっこいいにゃ~!」


「ここあもセイラも、結局コードネームもサポーターももらえないままMS卒業しそうだよね~……」


「まっ、セイラならいけるかなって思ってるんだけど!」


「そ、そんな、私は……」


「ほーらっ、セイラ~! 自己紹介自己紹介!」


「え、ええ? ここあじゃなくて、私からなの……?」



4話8