
「はい! ここが花織ちゃんとはなびちゃんのクラスです!」

「え? ここって……」

「ふふ♪ そう、二年生クラス。花織ちゃんもはなびちゃんも入学したばかりの一年生だけど、座学中心の一年生と同じカリキュラムで進むのもなんでしょう? 二人には手っ取り早く、実戦が中心になってくる二年生クラスに所属してもらいます」

「てことは……、あたし、カオリンとはなびちゃんとおんなじクラス!? うわぁー! やったぁー!! カオリンと一緒だーっ♪ はなびちゃんもよろしくねーっ!」

「……一年生の勉強はしなくていいってこと?」

「そもそもの話だけど、所属がこのクラスっていうだけで、二人はあまりみんなと一緒に勉強することはないわ。私が専属の教官として、二人に授業をしていきます」

「え? じゃあ、カオリンと一緒に勉強できるわけじゃないの……?」

「そうね……。でも、二人のために別途教室を作ると、二人がお友達を作る機会をなくしてしまうでしょう?」

「実戦では他のMS少女に協力してもらうこともあると思うし、二人も他の子たちと仲良くなるために、ね」

「な、なんか残念だなぁ……」

「ふふっ、朝と夕方のHRでは一緒だし、お昼も出動命令がなければ一緒に食べられるから♪ 学校のイベントも、このクラスの一員として行うからね」
「ほむほむ……、あれがNMS少女……?」
「見た感じ特に変わった人ではなさそうよね……」
「も~、セイラってばどんな人を想像してたのかにゃー? ツノとかしっぽとか生えてていかにもーな人とか?」
「そ、そういうわけじゃ……」
「こらお前たち! 何をこそこそしているんだ!」

「…………蒼?」
(教室の外から話し声が聞こえた。丹が扉を開ける)
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