名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した


「はい! ここが花織ちゃんとはなびちゃんのクラスです!」


「え? ここって……」


「ふふ♪ そう、二年生クラス。花織ちゃんもはなびちゃんも入学したばかりの一年生だけど、座学中心の一年生と同じカリキュラムで進むのもなんでしょう? 二人には手っ取り早く、実戦が中心になってくる二年生クラスに所属してもらいます」


「てことは……、あたし、カオリンとはなびちゃんとおんなじクラス!? うわぁー! やったぁー!! カオリンと一緒だーっ♪ はなびちゃんもよろしくねーっ!」


「……一年生の勉強はしなくていいってこと?」


「そもそもの話だけど、所属がこのクラスっていうだけで、二人はあまりみんなと一緒に勉強することはないわ。私が専属の教官として、二人に授業をしていきます」


「え? じゃあ、カオリンと一緒に勉強できるわけじゃないの……?」


「そうね……。でも、二人のために別途教室を作ると、二人がお友達を作る機会をなくしてしまうでしょう?」


「実戦では他のMS少女に協力してもらうこともあると思うし、二人も他の子たちと仲良くなるために、ね」


「な、なんか残念だなぁ……」


「ふふっ、朝と夕方のHRでは一緒だし、お昼も出動命令がなければ一緒に食べられるから♪ 学校のイベントも、このクラスの一員として行うからね」


「ほむほむ……、あれがNMS少女……?」

「見た感じ特に変わった人ではなさそうよね……」

「も~、セイラってばどんな人を想像してたのかにゃー? ツノとかしっぽとか生えてていかにもーな人とか?」

「そ、そういうわけじゃ……」

「こらお前たち! 何をこそこそしているんだ!」



「…………蒼?」


(教室の外から話し声が聞こえた。丹が扉を開ける)



4話6