(流れていた音楽がストップし周囲が暗くなったかと思えば、パンッという弾ける音と共にステージの照明が点灯し、人影が現れる)

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! イコたああああああああああああああああああああん!!!」

「きゃ――――――――――っ!! イコちゃあああああああああああああああん!!」

「うわうるさ」

「皆さん、こんばんは。イコです」

「本日は学園祭とのことで……、楽しめましたか?」

「学園祭の締めに、私のライブをさせてもらえるなんて、光栄です」

「本日、私をこの場に呼んでくださったお誕生日の方に、多大なる感謝を申し上げます」

「そして――、お誕生日、おめでとうございます」

「あ…………、死んでもいいかも…………」

「し、死なないで、マリオさん……!!」

「それでは……、歌わせていただきます」

「あなたたちの学園祭が、素敵な思い出となるよう、精一杯心を込めて……」
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