(すでに会場には音楽が流れていた。まだイコは見当たらないが、もう開始寸前のようだ)

「あっ、はなびさんたち!」

「おぉ……、すごく愛らしい格好だね……!」

「これは……あれかな? 私の誕生日だから特別にコスプレしてくれた的な……」


「ち・が・い・ま・すっ!!」

「えっへへ♪ 二人は否定してるけど、だいたいそうでーす♪ マリオちゃん誕生日おめでとー♪」

「おぉぉぉぉ……、ありがとう! いやぁ、美少女に囲まれて……デュフフフフフ……!!」

「みんなすごくかわいいね……! 素敵」

「もうすぐ? もうすぐ始まるのかな!?」

「時間は……そうですね」

「あぁっ、そうだ! キミたちサイリウムは!?」

「あー。そういえば慌ててて手ぶらだね~」

「それはいけない……! ほらっ! これ! サイリウム! はい!」
(マリオンがどこからかサイリウムを取り出し、手渡していく)

「これ何? サーベル?」

「戦うの?」

「私たちも、どう使えばいいのか……」

「振れば、いいのかな」

「うん! 周囲に合わせて振ってくれればいいんだよ!」

「あ、そろそろ始まるみたいだよっ……!」
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