名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した


「わぁ……、素敵な写真が撮れましたね」


「えへへ~……、メアリンやサポーターっちにはなくてごめんね」


「次はオレたちにも作ってくれよなー!」


「チャリダーみたいなすっごいかっこいいやつ!」


「もっちろん! お姉ちゃんにまっかせっなさーい♪」


「ここあ、頑張ってセイラのパパママにもお洋服作るね!」


「そんな。無理しないでね。……でも、楽しみだわ」


「光栄なことだね。でも本当に、頑張りすぎはよくないぞ。セイラに聞いたけど、今回もかなり無理をしていたそうじゃないか」


「あ、あはは~……、確かにちょーっと疲れたな……。結局ここあは、ほかの出展全然見られなかったし……」


「無理しちゃだめよ? もう帰っても……」


「そ、それは嫌だよー! イコのライブがあるんでしょ? ここあ、それくらいは見て終わりたいよー! もう少し頑張る!」


「あ、そういえばもうすぐライブ始まるんじゃないか? 早く着替えないと……」


「……着替える時間ないよ♪」


「は?」


「ほらほらサポーターっち! なびぱんぴん引っ張ってって~! セイラのパパママも、セイラよろしくー! カオリン、いっくよー!」


「え? え? こ、このまま……ですか!?」


「はぁ!? 絶対やだ!」


「わ、私だってこの格好で外に出るのは……!!」


「頼むよー……。ここあ、カオリンたちが来るまでずっと作ってて、完成品見せれたの、まだこのメンバーだけなんだよ~……。三人は着替えないでみんなにここあの力作見せてよー……」


「うぅ~っ…………」


「わ、わかりました……。ウチもイコちゃん早く見たいし、ここあさんの服もみんなに見せたいし、このまま行きます……!」


「さっすがカオリン! ここあが見込んだコだぜー♪ セイラのパパママ! セイラよろしくね!」


「ふふ。はいはい。セイラ、ここあちゃんを助けると思って、覚悟決めなさい」


「十分似合っているし、何も恥じることなんてないさ」


「もっ……、もう! わかったわよ! 行くわよ……!」


「はなびもわかったわね!」


「え、えぇ~っ…………」


「サポーターっち! なびぱんぴんの手繋いで逃げないようにしてね!」


(ここあに笑って頷き、腰が引けているはなびの手を取る)



「こっ、こらぁ! 別に逃げないしっ……! 手ぇ繋ぐなぁ! 余計子どもみたいじゃないか……!」


「ほらほらー! 急がないとライブに遅刻しちゃうぜー! れっつごー!」



17話7