
「わぁ……、素敵な写真が撮れましたね」

「えへへ~……、メアリンやサポーターっちにはなくてごめんね」

「次はオレたちにも作ってくれよなー!」

「チャリダーみたいなすっごいかっこいいやつ!」

「もっちろん! お姉ちゃんにまっかせっなさーい♪」

「ここあ、頑張ってセイラのパパママにもお洋服作るね!」

「そんな。無理しないでね。……でも、楽しみだわ」

「光栄なことだね。でも本当に、頑張りすぎはよくないぞ。セイラに聞いたけど、今回もかなり無理をしていたそうじゃないか」

「あ、あはは~……、確かにちょーっと疲れたな……。結局ここあは、ほかの出展全然見られなかったし……」

「無理しちゃだめよ? もう帰っても……」

「そ、それは嫌だよー! イコのライブがあるんでしょ? ここあ、それくらいは見て終わりたいよー! もう少し頑張る!」

「あ、そういえばもうすぐライブ始まるんじゃないか? 早く着替えないと……」

「……着替える時間ないよ♪」

「は?」

「ほらほらサポーターっち! なびぱんぴん引っ張ってって~! セイラのパパママも、セイラよろしくー! カオリン、いっくよー!」

「え? え? こ、このまま……ですか!?」

「はぁ!? 絶対やだ!」

「わ、私だってこの格好で外に出るのは……!!」

「頼むよー……。ここあ、カオリンたちが来るまでずっと作ってて、完成品見せれたの、まだこのメンバーだけなんだよ~……。三人は着替えないでみんなにここあの力作見せてよー……」


「うぅ~っ…………」

「わ、わかりました……。ウチもイコちゃん早く見たいし、ここあさんの服もみんなに見せたいし、このまま行きます……!」

「さっすがカオリン! ここあが見込んだコだぜー♪ セイラのパパママ! セイラよろしくね!」

「ふふ。はいはい。セイラ、ここあちゃんを助けると思って、覚悟決めなさい」

「十分似合っているし、何も恥じることなんてないさ」

「もっ……、もう! わかったわよ! 行くわよ……!」

「はなびもわかったわね!」

「え、えぇ~っ…………」

「サポーターっち! なびぱんぴんの手繋いで逃げないようにしてね!」
(ここあに笑って頷き、腰が引けているはなびの手を取る)

「こっ、こらぁ! 別に逃げないしっ……! 手ぇ繋ぐなぁ! 余計子どもみたいじゃないか……!」

「ほらほらー! 急がないとライブに遅刻しちゃうぜー! れっつごー!」
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