「お疲れ様です。本日も無事、デモンズを倒し切ることができましたね」

「えぇっと、今の時間って……」

「四時を過ぎましたね」

「じゃあ、この後は解散ですか?」

「あ、う、うん、そう……ね」
(何やら丹の歯切れが悪い。はなびたちと顔を見合わせて首を傾げる)

「デモンズがいるならまだやれますが」

「あ、そ、そうじゃないの!」

「デモンズとは関係ないんだけど……、少し気になることがあって……」

「気になることですか?」

「MS検査が義務化されて、今年度入ってきた子は多いでしょう?」

「そのせいだと思うんだけど……、周囲と打ち解けられない子が、思っていた以上にいるみたいで」

「はなびちゃんや花織ちゃんだって例外じゃないわ。……二人は、同じクラスの子と話す時間が取れないし、何より所属は二年生クラスとあって、なかなかグループに入れないでしょう?」

「あー……、でも、セイラさんやここあさんとはたまに遊ぶよ」

「それに別に花織がいるし……、サポーターとメアリーだって友達だろうし。花織だってそうだろ?」

「まあ……、別に孤立してるって感覚はないかな?」

「まぁ確かに、二人にはサポーターがいるからね……。はなびちゃんと花織ちゃんは、パートナーでもあるし」

「でも、一年生でサポーターを持つのは、あなたたち二人だけ。そして、同じ学校から来たという子も少ないし、どうしても……ね」

「何か、みんなが仲良くなれるいい案がないか考えていて……」
「ふむ、それならいい案があるかもしれない」

「あら、あなたは……」
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