（はなびも、こうして笑顔を見せてくれることが多くなった）

（信頼してくれているようで嬉しい）



「じゃあ、早速ですけれど、はなび、花織。二人にはこれから検査を受けてもらいたいんですのよ」


「え？　検査……？」


「大した検査じゃありませんわ。……正式に脳波を測定するだけ。これまでは、MSが起動できればそれでいいと、大した検査は行っていませんでしたから」


「特に、NMSを起動していない状態での脳波のデータもほしくてね」


「……花織も、随分と落ち着いたようですし」


「あ、あはは……。その節は、どうも……」


「今回も無事にケガなく帰ってきましたし。……そろそろ頃合いかと思ってね。丹、いいかしら」


「ええ。陽彩ちゃんのもとに？」


「ええ……」


「大丈夫ですよ。このまま戦闘力の高いデモンズが現れないようなら、もう今日は二人お休みにしようと思っていましたし」


「では、借りていきますわね。はなび、花織、サポーター二人、ついてきなさい」



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