名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

(それぞれ、複雑な気持ちが胸の中渦巻いているのは確かだ。……そしてそれは、消えるかもわからない)

(それでも、相手を思いやる気持ちを忘れなければ、自然と前を向ける。――そんな気が、する)

(優しさは、連鎖する)

(いろはも……、きっと、わかってくれていると思う)

(彼女も、すごく優しい子なのだから)

(彼女が遺した優しさを、今度は花織が誰かに届けるだろう)



「…………よし! 今日は寝るか、ここでみんなで」


「ええ!? みんなって……、四人で!?」


「今日くらいいいじゃん」


「一人にしちゃうと泣いちゃうかもしれないしな~?」


「も、もー……! なんか子ども扱いされてる気がする!」


「ははっ、まぁ私より小さいもんな、花織」


「どーせウチは貧乳よぉ!」


「……身長について言ったんだが」


(はなびが花織の頭をぽんぽんなでる)



「……一応ウチの方がお姉さんなんだからね?」


「わかってるよ、カオリンお姉ちゃん」


「むう」


(花織が頬を膨らませた)



「布団持ってこれる?」


「はい……。四組ですか?」


「そりゃ花織一人ベッドで寝かせちゃ意味ないしね~」


「わかりました……。では、行きましょう、サポーターさん」



はい。
13話4