名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

(しばらくすると、扉の向こうから花織の泣き声が聞こえてきた。……大声で泣いているようだ)



「…………」


「…………ぐちゃぐちゃなんだろうな、いろは」


(はなびの言葉の通りだとは思うが、頷くことはできなかった)



「……会って、後悔しなければいいのですが」


「まぁ……、むしろ会わずにいる方が後悔するんじゃないかな……」


「………………」


「…………この後って、私は何すればいいの……?」


(丹は、授業が休みと言っていた。そのため、はなびがすることは特にない)

(部屋で寝てもいいし、商業区画に遊びに行ってもいい。何なら、また資料室で調べものをすることも可能だ)



「そう……。まぁ、何してもいいなら……」


「……サポーター二人は、どうすんの? 何かやることあるの?」


「私は……、花織さんが何かご用があれば応じますし、そうでなければ……」


「……アンタは?」


(自分も、はなびが何か用があればそれに応じるが……)



「んじゃ、命令。……花織の様子見てからでいいけど、特に私たちが邪魔そうでなければ、花織のそばにいてやろう」


「私たちは……、今は、それくらいしかできないだろう…………」



わかりました……。
11話3