(とりあえずエリザから話を聞くため……、しかし研究棟は先ほどの大型デモンズに壊されてめちゃくちゃなため、はなびたちの部屋もある寮の一室に来た)
(この寮は5階建てなのだが、最上階のフロアは、エリザの部屋の一つらしい)

「それにしても、召喚システムのみならず、研究施設まで吹っ飛ばすなんて……!」

「元はと言えば、あなたたちが不甲斐なくデモンズを取り逃がしたからですわよ!!」

「…………」

「………………」

「泣いても失ったものは戻ってきませんわ!」

「エリザさん! ……先ほどのデモンズによって、死者が出たことは知っているんですか?」

「当然ですわ! ……っていうか、なんで先ほどのような力が出せるのに死者が出るんですのよ!」

「ご、ごめんなさい……。ウチのせいなんです……」

「あなたの担当なんだからそれ以外ないでしょう!」

「おいアンタさっきからうるせえぞ!」

「過去を悔やんでも、それで過去が変わるわけではないんですのよ!」

「メアリー! あなたサポーターでしょう!? ちゃんと補佐できていましたの!?」

「うぐ……」
(エリザは研究所を壊されたせいか怒り心頭に発している)
(花織は泣き、その様子を見るも何もエリザに言い返せないメアリー。はなびも居心地が良くなさそうだ)
(どうやってエリザをなだめようか……。むしろ口を挟むことで、火に油を注いでしまう気もする)
「失礼いたします。紅茶をお持ちいたしました」
→