（下から聞こえた声。みんながその場をどく）



「はぁ、全く！　ひどい目に遭いましたわ！」


「エリザさん……。デモンズに遭遇した時はMS少女に任せて逃げてください……」


「そうはいきませんわ！　デモンズを間近で見られるチャンスですし！」


「というより、なんであんなにでかいんですの！　聞いていませんわよ！？」


「そ、そんなことを言われても、別にエリザさんに話をしたわけじゃないでしょう？」


「あなたがデモンズを取り逃がしたって報告が上がってきたから、取り逃がしたデモンズを呼び寄せるシステムを起動してみたのですわ！」


「私が取り逃がしたわけでは……！」


「って、え……？　デモンズを呼び寄せ……？」


「最近は取り逃がしは0ですから、今回が初めての起動だったんですけど……」


「ちょ……、いきなりここにデモンズが出現したのって、こいつが原因かよ！？」


「こいつとは何ですのこの小娘！　目ん玉かっぽじってよく聞きなさい！」



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