名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

お?
今日花織かメアリー誕生日なの?



「え? ウチは違うよ? メアリー?」


「わ、私も違いますよ?」


「あ、いや…………、ひょっとしたら今日が誕生日かもしれませんけど……」


「どういうこと?」


「私、誕生日が不明なんです……。生まれた年ですら、正確にはわかっていないんですよ」


「そうなんだ?」


「じゃあ、誕生日プレゼントとか……、もらったことないの?」


「そうですね……」


「……ちょっと寂しいね……」


「まあ…………、昔は、そういう気持ちがあったことは否定しませんが……」


「でも、今では特には」


「…………」


「…………でも、せっかくだし、“誕生日”ではなくても……、何かメアリーの記念日を作って、お祝いしたいな」


「拾ったイヌとかネコなら、拾った日を誕生日にするって話はあるよね」


「じゃあ、メアリーがウチのサポーターになった日! ……とか、どう?」


「えっ? えと……、でも、そんな、お祝いなんて……」


「メアリーが花織のサポーターになった日って、サポーターが私のサポーターになった日でもあるよね……?」


「じゃー、まぁ、一年後にはなんか祝えたらいいのかもな」


「そんな……。私たちはあくまでサポーターなんですから、そんな気にしなくてもいいんですよ……?」


「サポーターでも、友達じゃん! 友達なら祝うのは普通だよー!」


「って、そういえばはなびの誕生日知らなかった! はなびの誕生日はいつなの?」


「私は9月だ。9月5日。花織は?」


「ウチは、7月8日だよ」


「……って、サポーターが『誕生日おめでとう』って言ったのって……」


「ひょっとして自分に対して祝ったのか……? じゃあアンタ今日が誕生日なの……? お、おめでとう……」
慎次誕生日おめでとう