「べ、別に……、クッキーでも何でも……、お菓子でいい」


「ふっ、そう言うと思って、用意してきたよ」


「どーん！　見て見てはなびちゃん！　ケーキクッキーマカロンマシュマロキャンディてんこ盛り！！」


「――――え？　え？　ちょ、こんなに食べられないよ！」


「はなびちゃんのお父さん、はなびちゃんのために心を込めて作ったんだよ！」


「え……。お、親父が……？」


「もちろん、はなびが食べたいと思うだけでいいし……。そもそも、美味いとは限らんのだが……」


「もーっ、なに言ってるの！　すっごく美味しいよ！　はなびちゃんへの愛が隠せてないくらい入ってるからね！」


「た、たべる……。ぜんぶ、たべる……」


「無理をしなくていいんだぞ？」


「い、いや……。私が、食べたいの……」



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